西穂独標

初めての雪と岩の岩稜帯歩き・・


◆西穂独標・にしほどっぴょう・岐阜県・2,701m◆
                         2008年4月20日(日) 《家族登山》



【行動時間 約5時間40分(休憩含む)】
西穂高駅口(9:05)―西穂山荘(10:10)(10:45)―丸山(11:05)―西穂独標(12:10)(12:30)―丸山(13:20)―西穂山荘(13:35)(13:55)―西穂高駅口(14:45)




ふたたび目覚めてもやはり同じでした
空が大地で大地が空のように見えてしまうほど
一面に分厚い雲が広がっています
「今日はダメかな・・」
そう思いながらも
この目で見るまではあきらめられなくて
とりあえずロープウェイだけは乗ることにしました

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新穂高ロープウェイに乗るのは観光目的だった前回に次ぎ2度目
始発便(8:30)に乗り一気に高度を上げるとすぐに
数メートル先も見えなくなりました



鍋平高原駅にてロープウェイを乗り換えふたたび上昇していきます
静かな車内が皆の心のうちを表しているようです
恨めしそうに上空を仰ぎ見る人たち・・



でもそこは次の瞬間大歓声に包まれていました
突如海面に浮かび上がった潜水艦みたいに
そこには光り輝く世界が待ち受けていたのです

(車内より 焼岳)
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(車内より 西穂高岳)
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感激のままロープウェイを下車し
そのまま観光客の流れについて展望台へと向かいます
久しぶりに間近で眺める北アルプスの山々
目の前に聳える白い笠ヶ岳が圧巻です

(笠ヶ岳)
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(西穂高岳)
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(左手に 焼岳)
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(遠方に 白山)
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あまりの眺望の素晴らしさにずっとそこにいたいという気持ちもありましたが
天候も良さそうなのでとりあえず西穂山荘まで登ってみることにしました
展望台から山荘が近くに見えます
登山届を提出して出発です

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樹林帯の中を緩やかに道は続いています
はっきりしたトレースが初めて通る道に安心感を与えてくれました

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(白山アップ)
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やがて斜度が少し急になったかなと思ったら
あっけなく山荘に到着
山荘前には三張のテントが設営してありました
いつかここでテント泊がしてみたいです

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少しガスが出てきたけれど
今日は雪の状態も良く風はほぼ無風状態
当初の目標だった丸山までさらに足をのばしてみることにしました
アイゼンを付け、子供たちのザックは山荘前に置かせてもらいます
足跡のたくさんついた目の前の斜面をゆっくり登っていきました

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眼下には上高地がガスで見え隠れしています
いたるところに広がる贅沢な景色・・

遠望は利かないけど
その広い稜線と雪から少し顔を出したハイマツが
忘れかけていたアルプスを思い出させてくれました

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やがて目標の丸山(2,452m)に到着
展望の良さそうなピークですが
ここから見えるはずの独標とピラミッドピークもガスの中に消えています
この先が・・とても気になりました

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(霞沢岳)
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変わらず風もなく静かな稜線
すれ違う重装備の人たちにこの先の状況を聞いてみても
皆答えは同じでした
「独標までなら・・」


状況悪ければいつものように即撤退することにして
その先へ進むことにしました


時刻はまだ11時を過ぎたところ
ロープウェイの最終時刻(16時45分)にはまだ十分な時間があります

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同じ傾斜の広い稜線を登っていくと
やがて独標が見えてきました
登りは約50メートル・・といったところかな
独標直下の手前にも岩場があり
両側切り立った細い尾根にすでにドキドキ・・

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独標の頂に向かってゆっくり慎重に登っていきます
子供たちにも何度も注意を促します
片手にはピッケルを持っていましたが
こういった岩が多く露出している場所ではやはり
三点確保にて登った方が安全だと思いました

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無事独標に到着です
ガスで眺望はあまり良くなかったけれど
今日ここまで来れたことにとても満足していました
いつもそんな気持ちにさせてくれる山の頂というところは
本当に不思議な場所です

(明神岳)
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(西穂への稜線)
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狭い山頂はなんだか落ち着かないので
軽く食事をとったあとすぐ下山することにしました

危険なのでカメラはザックにしまいました 
鎖は頂より20~30m下の地点にあり
そこまでの斜面がここの核心部だと思われます
子供たちには手足の置き場所ひとつひとつ指示しながら
焦らずゆっくり下りていきました
下山でもやっぱり手に持ったピッケルは邪魔でした

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安全なところで後ろを振り返ったとき
感動と安堵が一気に押し寄せてきました
「独標まで登れたんだ・・」


その独標を背に往路を引き返します
右を見ても左を見ても垂涎の山ばかり
ここは本当に優雅な道です

(霞沢岳)
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(焼岳)
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(ピラミッドピーク)
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(抜戸岳)
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そして笠ヶ岳・・
目の前に屏風のように迫る雄姿
麓は春でも白い頂はまだまだ登山者を寄せ付けまいとしているかのようです
今回一番印象に残った山であり
その残照は当分まぶたの裏から剥がれそうにありません

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