冬の北八ッ・天狗岳  

白い森でホワイトクリスマスを楽しみました。


◆天狗岳・てんぐだけ・長野県・2,646m◆
                             2007年12月24日(月) 《家族登山》



【行動時間 約6時間20分(休憩含む)】
渋の湯(7:30)―黒百合平(10:00)―中山峠(10:25)―東天狗岳直下(11:10)―黒百合平(12:15)―渋の湯(13:50)





12月に入ってから何かと忙しくて
山に行けない日々が続いていたけど
ようやく日程をとることが出来た
約1ヶ月ぶりの山登りはクリスマスイブ
登りたい山はすぐに決まった


ホワイトクリスマスは北八ッの白い森で・・


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渋の湯温泉で駐車料金1,000円を払い
渋川に架かる橋を渡って登山道へ
トレースははっきりついていて安心だ

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子供たちはアイゼン歩行の練習
緩やかな傾斜の道は練習するにはちょうどいい

長靴に爪高20mmの6本アイゼン (今までは4本でした
子供の足にはどうかと思ったけれど
意外とすんなり歩けている 
「新しい山道具」は子供たちにとっても嬉しいみたい・・

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明暗で表現されたモノクロ写真のような世界
雪の重みで大きく垂れ下がったシラビソの枝は少し異様な雰囲気もする

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やがて空が広くなり黒百合平に到着

歩いているときにはそれほど感じないけど
休憩したりすると途端に寒くなる
小屋の軒先にある温度計はすでにマイナス10度・・



風が強くなってきた
鉛色の空に覗く青空は瞬く間に過ぎ去っていく
小屋の窓から漏れる灯りが唯一ほっとする暖かさを漂わせている

ここでザックからザイルを取り出した

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突風が絶え間なく吹き付ける
トレースも風で消えかかっているところもあって
このまま進んでいっていいのか・・不安が頭をよぎる

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森林限界を過ぎるとさらにその強風もハンパじゃなかった
何かの支えがないと立っていられないときも・・
そんなときはエビのしっぽみたいにしがみついて耐えるしかない


体感温度はマイナス20度を超えているだろう
子供たちの「長靴」が心配だった
厚い靴下2枚履きくらいでは不十分だった  (結果特に異常はなかったんですが・・)

黒いカメラも真っ白だ・・(汗

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東天狗の山頂もすぐそこに見えている
直線距離にして100メートルもないかな
あともう少し・・心の中で何度もつぶやきながら
急坂を黙々とただひたすら登っていった


そんな時・・

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急に子供がしゃがみこみ、その足下には赤い・・雪?
・・出血だ
白い雪の上の小さな赤い斑点は見る見るうちに大きくなっていく



もともと鼻の粘膜が弱いのでよく鼻血を出す
今日はこれで3回目・・
でもココは気圧が低いためかなかなか止まってくれない
こんな強風の中ではティッシュを鼻に詰めるのも大変だ  (何度か吹っ飛んだし・・)  



しばらくその場で停滞して様子をみるけど
顔色も悪く調子が悪そうだ
今日はムリせずここで下山することにした
あと10分ほど登れば山頂だったけど・・ 

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雪道の下山は早い
往路であれだけ苦労した登りも滑るように下りていく

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振り返ると天狗岳(左・東天狗岳、右・西天狗岳)がひときわ高く見える
今年2月の蓼科山に続き
またしても山頂へは到達できなかったけど
子供たちも強風で吹き飛ばされそうになりながら
本当によくがんばった

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樹林帯に戻ると今までの風が嘘のように静かになった
シラビソの森に包まれるようなこの感覚・・
次第に広がる青空のように
さっきまでの不安な心も穏やかになっていく

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黒百合平に再び戻ってきた
小屋前は登頂を終えた多くの人で賑わっている
皆ほっとした様子でアイゼンを外していた

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雪を纏ったシラビソは巨大なクリスマス・ツリー
メルヘンチックな風景は自然からのクリスマスプレゼントだ

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静かな森の中にすっかり元気になった子供たちの声が響く
今日は持ってきたワカンは必要なかったけど
スノーシューで森の中を散策している幾つかのグループもあった

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北八ッの最大の魅力である静寂の森林歩き
その中にあってアルペン的な山登りも楽しめる天狗岳
変化のある楽しいコースだった

多彩な表情を見せてくれる八ヶ岳
もっともっとその魅力を知りたいな・・


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