後立山縦走 不帰ノ嶮~唐松岳

実は昨日、私たちはある大きな問題を抱えながら歩いていた。


明日は唐松岳へ向かおうと思う。
でもその前には、
不帰ノ嶮という危険な岩稜地帯を通らなくてはならない。
私たち大人はまぁがんばるとして、
身長140cmにも満たない子供が、
果たしてそこを通過できるのか。
失敗は許されない・・・。


そこで私たちは、
南の方から歩いて来る人、
つまり、
不帰ノ嶮を通過してきたとみられる人たちに聞いてみることに。


最初の人(50歳代・男性)
  「何?子供?ムリ、ムリ、無理!!!」


いきなり最初から止められて、半分踵を返しかけた。


そこに通りかかった人(30歳代・夫婦)
  「難所が2箇所くらいあってね―、足届くかな~、あとは大丈夫。」

次の人(40歳代・夫婦)
  「なんともいえないけど・・・大丈夫ですよ。」

最後(60歳代・女性)
  「3点支持で、ぜーんぜん大丈夫よ~~~」


3人の方の強力な(?)「大丈夫」の言葉を信じ、
今日も目指す山へと歩き出した。


《第二日目はコチラ
《第三日目》

◆唐松岳・からまつだけ・長野県・2696m◆

                    2006年8月14日(月)晴れ

【歩行時間 約7時間 】
天狗山荘(7:15)―天狗の頭(7:40)―天狗の大下り(8:20)―不帰キレット(10:35)―唐松岳(13:00)―唐松岳頂上山荘(14:45) テント泊


今日もいい天気。
澄んだ青空と、冷たい空気が心地よい。

天狗の大下りまでは緩やかな稜線を登っていく。

画像


手前から、唐松岳、五竜岳、鹿島槍ヶ岳。(天狗の頭にて)

画像


画像


鎖もところどころにある、天狗の大下りと呼ばれる大斜面を下る。

画像


画像


画像


途中で雷鳥を発見!
初めての雷鳥に興奮ぎみ・・・。

画像


そして下の谷に熊も発見!
こんな斜面、こんな高地にも熊がいるのかとこれまた興奮ぎみ・・・。
(あまりの興奮に写真はなし!)

そして次第に見えてくる岩壁にビビリぎみ・・・。

画像


ついに到着、不帰ノ嶮の入口、不帰キレット!
鈍く光る黒い岩盤が立ちはだかる。

画像


画像


さて、どこをどう登るんだろうと休憩を兼ねて様子を窺っていると、
ぞくぞくと後続者が到着。
みんなで行けば恐くない、って感じで、
総勢20名ほどの中に紛れて登る(ついていく・・・)。

登りはじめにいきなり垂直かと思われるような壁。
「よいしょっ」 とよじ登る。
いけない いけない、こんな掛け声。
「やーっ!」 こんな感じかしら・・・。


ゆっくり、ひとつひとつ確かめながら進む。


子供に直前になって教えた3点支持、
ちゃんとできているのだろうか。
手助けしてやることも出来ず、
子供の力を信じるのみ・・・。

下の写真はキレット最上部。

画像


キレット通過後も、2峰、3峰、と、
クサリのある岩場を進んでいく。

画像


画像


画像


画像


そしてようやく、
目的地の唐松岳山頂に到着。
大勢の登山客が展望を楽しんでいる。
唐松岳頂上山荘から往復されている方が多いようだ。

そこから少し下れば山荘が見えてくる。

画像


画像


山荘前の斜面に天場がある。

画像


天場の水は、斜面の下方にある雪渓の水を利用している。
だから、
斜面の上の方にテントを張ると水場まで遠く、
水場近くに張ると山荘前まで戻るのがつらい。

はるばるこんな遠くまでやってきたくせに、
これくらいのことで、フーフーいっている・・・。


心配していた今日の日も、
何事もなく無事に終える事が出来てほっとしている。

でも、岩登り、
なんか、楽しいぞ・・・。



四日目へつづく》