焼岳  2,455m

いよいよ念願の北アルプス、初デビューです。
とりあえず、日帰り出来る山から始めようと、焼岳に決めました。
上高地に行く度に、その荒々しい山容に魅了されていたものです。


◆焼岳・やけだけ・長野県・2,455m◆2006年6月11日(日)くもり

【歩行時間 8時間20分】
河童橋(7:40)―ウエストン碑(8:00)―焼岳登山口(8:25)―新中尾峠(11:00)―展望台(11:40)―焼岳北峰(1:00)―りんどう平(2:30)―中の湯(4:00)


朝6時に平湯キャンプ場を出発、上高地行きのバスが出るアカンダナ駐車場へ。
第一便を狙っていましたが、もう一歩のところで乗り遅れ。
でも程なく第2便が到着しほっと一安心。
私達のほかに、搭乗者、若干4名。
静かな朝。
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今日はあいにくの曇り。
これじゃあ、展望は望めないかなぁ。
ここのところ、お天気には恵まれてない。


上高地バスターミナルに到着。
ここもまだ人影はまばらで、ひっそりと静まり返っている。
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少し遠回りをして、河童橋経由で歩きだす。


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誰も写ってない河童橋の写真、はじめて撮った。
後ろの穂高連峰は、雲ってて上部は見えず・・・残念。

そこからは、登山口まで、新緑鮮やかな林道を歩いていく。
登山道の先には、これから登ろうとする焼岳がその姿をみせている。
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静かで、聞こえるのは、
梓川の清流の音と、
鳥のさえずりだけ。
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いや、途中で一度だけ、違う音も聞こえた。

「ガルルル・・・・・」
えっ?
「ガルルル・・・・・」って?
・・・・・・・・・・・・
そういえば、ここらへんは熊の生息地だと聞いていたけど。
足早に、その場を通り過ぎたのは言うまでも無く。


そして、焼岳登山口に到着。
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はーっ、着いたょぉー。。。   

登山口を入ってすぐのところに、お花の大群落。
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イチリンソウ・・・かな?
小さな花がとっても可愛い。

その先、湯の沢というところを渡る。
赤い紐の印をよく見ないと、どこへいったらいいのかわからなくなる。
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そして峠沢に出る。
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そこからは梯子をいくつか越えなくちゃならない。
こんなたよりげな梯子だって・・・大丈夫かな。
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現在調整中。
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それから急斜面を登っていくと、やがて焼岳小屋に着く。
小屋はまだ営業していない。
飲み物類が無人販売されている。
ミネラルウォーター500ml  500円、
ビール  500円
・・・何でも500円。

今回初めて、フリーズドライ食品を食べる。
鍋に水を200ml入れて、6分くらい火にかける。
カレーピラフだったのだが、、、
カレーぞうすい になってしまった。
それでもとても美味しかったので、問題はないけど。。。水が多かったのカナ、適当だから


小屋で子供たちが、隣にいた方から温かいとうもろこしを頂いた。
山ならではの出来事。
街ではこんな事、そう無い。
山梨から来られた方、有難うございました。


腹ごしらえをして、さあ、頂上までもうあとひとがんばり。
少し登ったところで、焼岳展望台。
晴れていれば、素晴らしい焼岳がどどーんと間近に見えるのに。
何も見えなくて。
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仕方なく、写真で見たその景色を頭に描きながら、
先へと進む。
荒涼とした雰囲気の岩だらけの道。
そして、あちこちから、勢いよくシューシューと噴出すガス。
そう、ここは「活火山」!
たちこめる硫黄の臭いに咳込みながら、
最後は岩をつかみながら登り、
焼岳北峰山頂に到着!
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ここまで5時間半。
予定より少し時間がかかってしまった。
山頂にはほかには誰もいない。
今日は私達が最後の登頂者かな。

展望もきかないので、さっさと下りることにした。
ざらざらした斜面なので注意していく。

そしてその先に待っていたのは、
長い長い雪渓だった。

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急な固い斜面。
アイゼンは持ってない。
滑らないように、慎重に下りていく。
それでも何度か滑って、その度に「ひやっ」
少し進むと、霧のため、前も後ろも見えなくなった。
かすかに残るトレースのみが頼り。
不安だった。
でも子供たちは、
とても楽しそう。。。





500メートルほど下りたのかな、
やっと、茶色い土が見え始めるところまできた。
そこで大雪渓とは離れ、隣の登山道を歩く。
そこからは所々小さな雪上歩きといったところで、
滑落の危険はなくなり、
さっきまでの緊張感も薄れ、
半ば滑るように楽しく下りていく。








そんな時に事件が!







いつのまにか、
かすかに雪の上に残っていたトレースが無い!
そして、
登山道と思っていた道の前方は倒木などで行き止まりになっている!
藪をかき分け、辺りをさがしてみたけど
道らしきものはない!

こんな雪の斜面をまた上まで戻らなくちゃならないの?
少し登ったけど、滑ってなかなか歩けない。
体力も限界!





時間だけが刻々と過ぎていく。
あせった。
パニックになった。
子供たちも「こわい」と叫んでいる。
「遭難」
の二文字が頭に浮かんだ。







そんな時、



「おーーーい、見っけたぞーーー」
とダンナの声。


数十メートル横にずれている所に土の出ている登山道を発見。
迷った地点からわずか数十メートル手前で、
トレースが横へ流れていたのに気がつかなかった・・・。



急に空が明るくなった(ような気がした)。
あぁよかった。。。





その後はまるでなにもなかったように、
眩しい新緑の中、順調に下山を続け、
頂上から3時間後の午後4時、
無事、中の湯に到着。



それにしても、
今回の「遭難未遂事件」、
ものすごく教訓になった。
山はやっぱり注意してかからないと、とんでもないことになってしまう。
「安全第一」
それは初めてのアルプスの山が教えてくれた、
とても大切なことでした。




これからの山登りに、 
「つづく・・・」。